年頭挨拶 会頭 島津 延明
新年あけましておめでとうございます。 令和8年の新年を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。
昨年は、従来からの国際的な商習慣や経済環境が、トランプ関税や大国の輸出管理に左右され、世界経済の不確実的な要素は、エネルギーなどの価格の高騰を招き、中小・小規模事業者のみならず、生活者を含め各方面に渡り影響が有った年でした。
令和8年も政治や経済において予測不可能な状況が続きそうであり、企業経営だけでなく生活の安定と合わせ、地政学上の安全保障や経済・食料の安全保障に対しても注視しなければならないと考えます。
一方、国内では物価上昇を上回る賃上げの実現に向け、最低賃金の引き上げが続き、中小・小規模事業者は人手不足と言う側面から、防衛的な賃上げに迫られた年でした。今後、価格転嫁など取引の適正化を社会全体として受け入れる商習慣の定着にむけ、会議所として支援協力して行きたいと思います。
このような中、地域経済の再生・活性化には、将来を担う稼ぐ産業の育成と「住みたい・働きたい・戻りたい」と考えている若者や女性などの人材を惹きつける「まちづくり」が必要であり、地域だけではなく、広域での経済循環を生み出す仕組みづくりの構築が不可欠となります。そのためにもAIやロボットを活用したDX・GXの推進と事業再構築と合わせ、第二創業や事業承継など中小・小規模事業者が抱える課題解決が重要であり、地域総合経済団体である商工会議所は、地域の官民連携の中核となり、社会課題の解決と自己変革に挑む中小・小規模事業者への伴走型での支援を今年も一丁目一番地として推進してまいります。
令和8年も当商工会議所の基本理念「会員から信頼される会議所」「市民から信頼される会議所」「行動する会議所」を念頭に責務を果たしていきたいと思います。
しばた商工会議所だより2026冬号 PDF形式
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